【第46回目】子供留学(小・中学生)について知っておいて欲しいこと

こんにちは!ゆっきーです。

今回は、子供(小・中学生)の留学について述べたいと思います。

しばしば親御さんから次のような質問を頂くことがあります。

 

「子供を現地の小・中学校へ留学させたいのですが、どう思いますか?」

 

私の意見としては、親の海外赴任などの都合上、ついていかなければならないなど、止むを得ない場合や、親子留学など親が子供に付き添って一緒に海外生活をする覚悟がある方であれば、子供の海外留学もありだと考えています。しかし、それ以外のケースであれば、幼い頃から、特に単身で留学させるということにはあまり賛成できません。

 

一般的に、「年齢が若ければ若いほど適応能力がある」と思われがちなのですが、小学生であっても中学生であっても、外国の環境に慣れたり、友達をつくることは本人にとっては、とてもたいへんなことです。簡単ではないですし、相当な苦労が伴います。

 

実際、留学をさせたものの、外国の環境に馴染めず、登校拒否になる子供たちや、精神的にまいってしまい、途中帰国する子供もいます。ですから、留学の場合、年齢が若ければ良いというのは、一概には言えないと思います。

 

もし、本気で子供に留学させることを検討するのであれば、はじめから長期留学を考えずに、まずは、夏休みなどに行われる海外のサマーキャンプなど短期の留学に参加させることをお勧めします。

それらに参加させてみて、様子を見るのが良いでしょう。その上で、子供の意志も尊重し、ご家族でよく話し合った後に決めれば良いと思うのです。決して親の一方的な意見だけで子供に留学を押し付けることは避けたいものです。

 

さらに、もうひとつ考慮しなければならない点があります。それは、帰国後の日本語の問題です。日本語も、まだ十分確立されていない子供の頃から長期で留学させると、英語には不自由しなくなったとしても、帰国後、日本語で相当苦労することを覚悟しなければなりません。漢字などの読み書きの問題は多くの帰国子女たちの悩みの種となっています。幼くして留学した子供たちの多くは、みんなそこで想像以上に苦労しているのです。

 

また、小学校時代を海外で過ごし、中学生になってから日本に帰国するとなった場合、そこから日本の環境に適応しなければなりません。要するに、そこでまた言葉の壁ばかりでなく、せっかく海外の生活に慣れた状況から一転し、日本の環境や人間関係に溶け込む努力をしなければならないでしょう。

 

このように、留学させるのは必ずしも若ければ良いというものではありません。小さい頃から留学させることで、どのようなメリット、デメリットがあるのかをじっくり検討し、慎重に決定されることをお勧めします。

 

子供のために・・・と思っていたことが、かえって子供に負担をかけてしまい、精神的に不安定にさせてしまうことのないように、十分注意したいものですね。子供の性格などもよく考慮して決められることが大切です。

書店にいくと、子供の留学に関する書籍もたくさん出ていますし、いくつか留学業者にも足を運ばれ、いろんな角度から慎重に調べることをお勧めします。

今回は以上です。

 

ゆっきーでした!