【第44回目】知っておきたい海外の学校のスタンスについて

こんにちは!ゆっきーです。

お元気でしたか?久しぶりに書きたいと思います。よかったらお付き合いください(笑)。

常々思うのですが、漢字って面白いですよね。真理をついているといいますか、なるほど~と思うような文字って結構多いと思います。

たとえば、私たちにとって絶対必要なもの【命】という漢字を見てみましょう。この漢字をよ~く見てみると、人は人生で一回は叩かれると書きます(笑)

「人」「一」「叩」(人は一回叩かれる)という組み合わせで「命」という文字が構成されています。漢字って良くできていると思いませんか?

人は誰でも本物になるためには一回は叩かれることが必要なのかもしれませんね。今後も頑張って欲しいと思います。

 

さて今回は、海外の学校のスタンスについてお伝えいたします。
事前にこのことを理解しておかないと、留学先の学校のスタッフの応対に、何となく違和感を感じてしまうかもしれません。

しばしば、留学生が帰国したとき、利用した留学斡旋業者へ現地の学校に関するクレームを持ち込むことがあります。中には、留学中には学校のスタッフにクレームを一切申し出ず、帰国後に不平不満を爆発させるケースがあるのです。

「学校でこんなことがあった!スタッフは何もサポートをしてくれなかった。これはおかしいのではないか!なぜこんな学校を勧めたのか!」などなど。もうすでにその留学生は日本に帰国しているので残念ながら何もしてあげられないのですが、業者の人たちは、確認のため現地にクレーム内容を報告するわけです。すると、現地スタッフからは意外な返答をされることがよくあるのですね。次のような回答をしてくるのです。

「えっ?●●が日本でそんなことを言っているの?彼(彼女)は学校ではとてもハッピーだったはずだよ」と。

その理由として、日ごろ学校のスタッフがその留学生に挨拶の言葉をかけると、笑顔で“I’m fine”と返答していたというのです。特に問題もなく、生活をエンジョイしていたように見えたというわけです。このような両者のギャップは結構あるんですね。つまり、日本人留学生の多くは、挨拶をただの“挨拶言葉”として捉えてしまいがちです。日本でいう「こんにちは!」に対する「こんにちは!」という返答と同じように。“How are you?”と聞かれたら、思わず反射的に、“I’m fine, thank you.”と答えてしまうのかもしれません。

ですから、前述の例のような帰国後の留学生のクレームなどを現地スタッフが聞くと、その留学生は、学校ではFineな状態であったはずなのに、どうして帰国した後にそのようなクレームをいうのかがよく理解できないのです。学校に対して不満があったのなら、なぜそのときに言ってくれなかったのか、と思ってしまうのです。

多くの国々では、もともとさまざまな人種の人たちが集まっています。お互いが理解し合うためには、言葉で表現することによって意志を伝え、分り合うということが前提です。そのため、トラブルや悩みを抱えていて、それをなんとかしてもらいたいときは、学校のスタッフから“How are you?”と聞かれたら、返答として、“I’m not quite well.”や“Well… I’m in trouble with…”など、自分のそのときの状態を伝えなければなりません。スタッフや先生に、普段の生徒の表情を見て、彼らの状態を察してくれるという以心伝心は期待できません。

「現地で解決できることは、現地にいる間に解決しておく」これは留学先での大原則です。

日本に帰国したら言いたいことを言えばいいやと考え、帰国まで我慢を続けると、留学生活をエンジョイできませんし、たいへん損をすることになります。大切な時間が刻々と過ぎていくのです。その時間はもはや取り戻せません。その場で解決しましょう。留学先の学校のスタッフは常に次のように考えています。

 

「何か問題があったら私のところに来てください。そしたらあなたをヘルプ・サポートします!」

このスタンスを覚えておきましょう。つまり、学校側は、「あなたをサポートする用意はいつでもできているので、必要なときは、あなたから声をかけてくださいね!」というスタンスです。あくまでも“留学生側”から発信することです。ここが重要なポイントです。海外では、自分から何も言わなければ、相手に理解してもらえません。

このような学校のスタンスを理解しておき、留学中は、アンハッピーな状況を我慢することなく、自分からその状況を伝え、なるべく早く解決するように心がけることをお勧めいたします。

今回は以上です。

ゆっきーでした。