【第76回目】《ステップ2》「海外で身に付く力」と「企業が求める要素」とは何か?

こんにちは。ゆっきーです!

新年あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします!

 

前回に引き続き、今回は、留学前に知っておきたいことして、「海外で身に付く力」と「企業が求める要素」について知っておくことを挙げたいと思います。

 

まず次の表をご覧ください。

 出展

 資質

 

 

 共通項

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがですか?

 

私がセミナーなどで、留学する前の方に、留学中に身に付く力にはどんなものがあるかを尋ねると、『外国語能力』と回答する方が圧倒的に多いと言えます。

 

しかし、このアンケート結果によると、5番目です。意外ではありませんか?
外国語能力以上に、実は、国際感覚異文化適応能力、幅広い視野、コミュニケーション能力、主体性・積極性が上位に来ていますね。ですから、海外で身に付けられる力を語学力限定で臨むと実に勿体ないことになります。冒頭で紹介したAさんの状況をもう一度読み返してみてください。この点は、留学前の方はぜひ押さえておきたいポイントです。

 

いずれにしても、上記のような留学中に身に付く力の項目を”留学前“に意識しておくことで、海外でどんな力を身に付けていけばよいのか、プランニング立案に役立ちますから、是非、これらの項目は覚えていただきたいと思います。

 

次に、企業が留学経験者に対して、どんな点を求めているかをご紹介しましょう。

まずは、下記の表をご覧ください。

 企業の求める力

 

 

 

 

 

 

 

 

出典:「海外体験を有する若者の採用・活用に関する調査報告書」(平成25年度厚生労働省委託 JAOS海外留学協議会調べ)

 

これは中小企業約1,000社に、海外体験のある若者に企業が期待する能力・資質に関してアンケートをとった結果です。これらを順に見ていきましょう。

 

上記の結果を見るかぎりでは、外国語能力は第3位です。外国語力以上に、主体性・積極性やコミュニケーション力が求められています。一般的に留学生の多くは、留学動機を語学力の上達を中心に置いている傾向があるのですが、それだけではコストパフォーマンス的に考えても勿体ないですよね。

 

採用現場にいる立場から言えることは、企業は留学したからといって、必ずしも語学力ばかりを求めているのではない、ということ。むしろ主体性のある人や積極性や、コミュニケーション力を磨いてきた人のほうが、実は評価が高いということ。

 

もちろん、企業によって求める力は、どんな職種、あるいは社風など諸々の要素が絡んできますから、それぞれ異なります。これらはすべての企業が共通しているのではなく、一般的な傾向だということをお断りしておきたいと思います。

 

さて、ここでさらに注目しておきたい点があります。

それは、「海外体験者に対して求める能力」と「海外生活で身につく能力」の共通項です。実はこれこそが、海外留学生ならではの就活で企業にアピールするポイントと言えます。

 

ちなみに、共通した能力は、下記の4つです。

「コミュニケーション能力」

「主体性・積極性」

「外国語能力」

「忍耐力・我慢強さ」

 

これらに共通している点は、仕事に直結する能力だということです。これらの力は、言葉、文化、生活習慣の異なる海外で、つまり、未知の世界に飛び込み、リスクを取って、海外留学にチャレンジしてきた者だからこそ身に付く能力だと、企業は期待しているのです。

 

繰り返します。

大切なことは、留学する前から、海外では上記のような能力が身に付くということをしっかり認識することです。なぜなら、海外でどんな力を身に付けてくるかのプランニング立案に役立ちますし、留学中にこれらの力を意識して行動することで、これらの力がよりスピーディーに、かつ顕著に身に付けられるからです。

 

いかがでしょうか。
次回は「留学生に対する企業の視点とは?」について述べたいと思います。

 

お楽しみに!

 ゆっきーでした。