【第58回目】留学でうまくいく人、そうでない人を簡単に見抜く法とは?(その2)

こんにちは!ゆっきーです。

今回は前回の続きです。

では、始めます! 前回は、このように述べました。

海外で上手く行っている人(何とかなっている人)は、
この3つの要素の「掛け算」なんです。足し算ではありません。
つまり、

  1. H(heart) × A(action) × L(language) ⇒ 上手く行く人
  2. ×H(heart) + A(action) + L(language) ⇒ 上手く行かない人

さて、ここで、各要素を簡単に解説しておきましょう。

H(heart)とは?⇒

 ハート、気持ち、心構え(ガッツを含む)

A(action)とは?⇒

 行動(自分をアピールすることも含みます)

L(language)とは?⇒

 言語、言葉

これは簡単ですね。ではなぜ、この2つの数式のうち、「掛け算」は良くて「足し算」ではダメなのでしょうか?

よく考えてみてください。

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足し算の場合、この3つの要素のうち、どれか1つが「0(ゼロ)」であっても、他の2つの要素が良ければ、何かしら数字が残ります。(例:0+1+1=2)

一方、掛け算の場合はどうでしょうか?何か1つの要素が「0」の場合、他の要素が良くても合計は「0」になってしまいます。(例:0×1×1=0)

たとえば、上記の数式で、A(行動)が「0(ゼロ)」だとします。この場合、足し算であれば、A(行動)が「0」であっても、H(ハート)やL(言葉)が良ければ、数字が残ります。しかし、掛け算の場合、どんなにH(ハート)やL(言葉)が良くても、A(行動)が、「0」なら、結果も「0」なんです。つまり、上手くいかないんです。海外で、ハートや語学力のある人だからといって、「行動」しなければ上手くいきませんよね。

このように、海外(留学)では、「足し算」ではなくて「掛け算」なんです。 結果が「0」つまり何かの要素に「0」があると海外では上手く行きません。 でも、多くの人は「掛け算」ではなく、「足し算」で勝負しようとします。3つの要素のうち、何か「0」であっても、他の要素がプラスであれば何とかなると思うのですね。これまで5000名を超える留学生をみていますが、残念ながら、「足し算」では上手くいきません。

ここで、ちょっと、この数式をスポーツの世界に当てはめてみましょう。日本国内ではすごい実績を残したのに、海外ではいまいちパッとしない選手がいます。

そのケースを観察してみるとある事柄が見えてきます。たいていそのような選手は、A(行動)は問題ないですね。実績からみても分ります。しかし、L(言葉)か、意外に思うかもしれませんが、H(ハート)がついていけなかったりするものです。海外嫌いだとか、海外コンプレックスがあったり、というケースです。

その場合、いくら国内で実績がある人でも海外では上手くいきません。もし、この例でも、数式で示す「足し算」が有効であれば、彼らも上手くいくはずなんです。でも、上手く行かない。

よく英語圏などへの語学留学予定者で、英語は海外で勉強するから、という理由で、全く英語の準備をしていかない人がいます。つまりL(言葉)が「0」の状態で参加しようとします。 確かにその気持ちもわかるのですが、海外初日、空港に着いた途端に英語の環境が始まることを忘れてはなりません。誰も助けてくれないことを前提に、片言の英語でも準備しておくことが必要なのです。なぜなら、現地で起こることは、あなたの英語の上達を待ってはくれないからです。

自分の身は自分で守る」姿勢は必ず覚えておく必要があります。いずれにしても、皆さんに認識してもらいたいことは、次のことです。

「海外で上手くいくかどうかは、この3つの要素の『掛け算』で決まる」

これを、ある程度心掛けるだけで、だいぶ、現地での成果に違いが出てくるはずです。ぜひ、【HALの法則】を忘れないでください!海外で、上手くいかないという壁にぶつかった時は、このHALの公式を思い出し、3つの要素で何が原因なのかをチェックしてください。必ず解決の糸口が見つかるはずです。

今、この法則を知ったあなたは、失敗は出来なくなりますよ(笑)!

以上です。