【第8回】日本人留学生の弱点(2)

こんにちは!ゆっきーです。

今回は日本人留学生のもう一つの弱点『会話に割り込めない! 』について述べたいと思います。

 

これ、結構多いんですよね。私はほぼ毎日、留学中の方へコーチングをしているのですが、留学中に苦労している点を尋ねると、「なかなか会話に割り込めない」とか「1対1だと問題ないけど、相手が複数人いる場合、会話に入って行くのに苦労する」という声をよく聞きます。

 そうなんですよね。これよく分かります(笑)。

そもそも私たち日本人にとっては、会話の途中で割り込むことに対して気が引けてしまうものです。なぜかというと、「会話の流れを遮ってはいけない」、「話の腰を折ってはいけない」、「でしゃばってはいけない」という感情が働くからです。

つまり、会話の途中で割り込んだり、ズケズケ入ってしまうことはいけないことだ!と考えています。ですから、その行為に対して、どうしても抵抗感があったり、それをすること自体に慣れていないわけです。すると、その場にはいるものの、ただ茫然と話を聞いているだけ。その結果、自分だけが会話に入れないため惨めな気持ちでいることになります。多くの日本人留学生はこの状況に置かれたとき、ほとんどが落ち込むことになります。

 
では、その状況を打開するためにどうすればいいのでしょうか?

 
わたしは次の二つのことを提案しています。

まずは、海外ではKYになること。空気を読まないことです。
二つ目は、普段から話のネタをあらかじめ用意しておくこと。

 

この二つです。

まず、KYになることですが、日本人はどうしても会話を遮って自分の意見を言うこと、つまり周囲の状況を考えずに会話に割り込むことに対して抵抗感を感じる人が多いものです。日本では、このような相手に対して配慮を欠くKYな人は嫌われてしまいますよね。

さぁ、ここであなたに、衝撃的な事実をお知らせします。

それは、海外の多くの国では、KYでないと逆に嫌われてしまうということです。この事実を知っておきましょう。
繰り返します。海外の多くの国ではKYでないと嫌われてしまうのです。

 

これはどういうことか?

海外では、ただその場にいるだけで、何も会話に入ってこない人は、そのグループや会話の内容に、関心が無い人と思われてしまうからです。自分が発言することで、話を遮ってしまうかもしれない、話の腰を折ってしまったらみんなに迷惑をかける、という日本的な発想は逆にマイナスになるということです。この事実をまずは知ってください。
ですから、海外では決して遠慮することなく、自ら会話に割り込んでいく姿勢が大切です。自分が発言することで、むしろ周囲に貢献しているんだ!というくらいの気持ちを持つことをお勧めします。

 

次の話のネタを用意しておくことですが、これをしておくと、とっさに自分の意見を言えるようになるのです。つまり、短い文章で構いません。日ごろから物事に対する自分の考えや意見を数行でまとめておくといいでしょう。これをやるだけでもかなり違ってきますよ!

そこで、たいへんお勧めな書籍が出ていますのでご紹介しましょう。

 「ハーバード式英語学習法」青野仲達著 (秀和システム)

これは5行のエッセイを書くだけで、話せるようになる!という面白い内容の書籍ですが、わたしはこの本を読んだとき、今回ご紹介の日本人留学生の弱点克服のためのヒントがふんだんに盛り込まれていると感じました。具体的な話のネタづくりの仕方を学べます。留学生には是非一読をお勧めしたい書籍です。

 

では、次回は、「相談相手を間違えると損をする!」ということについて述べたいと思います。お楽しみに!