【第5回】留学と国内の英会話スクール、上達が早いのはどっち?(2)

こんにちは。ゆっきーです!

今回のテーマは、前回を含めて計3回続きます。必ず3回とも読んでくださいね。3回のうち1回でも欠けてしまうと、回答の意味が十分に伝わらない可能性があるからです。

では、早速前回の続きです。

留学しても語学上達に時間がかかってしまう人達の共通点についてお話ししましょう。
それは、受身の姿勢で、<留学したら>自動的に英語が話せるようになる、あるいは、話せるようにしてもらえる、と思い込んでいる人達です。つまり、“妄想”を抱いているのです。

これは留学にかぎらず、国内の英会話スクールの英語上達でも同じ傾向があります。あくまでも “留学が”あるいは、“英会話スクールが”英語を話せるようにしてくれる、といったように、主体が自分以外に向いてしまっているのです。その姿勢を持っているかぎりは、何年留学しようとも、英会話スクールに通おうとも、残念ながら英語を自在に使えるようにはなれないでしょう。

ですから、これから留学や、英会話スクールに通うことを検討されている方に共通して言えることは、留学すれば、あるいは、英会話スクールに通えば、自動的に英語を話せるようにしてくれるのではない、という事実をしっかり認識しておくことが大切です。

拙著「語学留学指南」(ナカニシヤ出版)でも詳しく述べましたが、私は、語学習得は、スポーツの上達と一緒だと考えております。それは、スポーツができる・できないとか、得意・不得意ということではありません。たとえば、テニスが上手くなりたいとしましょう。その場合、どんなにテニスコートの設備が整っていようとも、すばらしいコーチが付いていようとも、あるいは、一流メーカーのテニス用具が揃っていても、その場にいるだけでは決してテニスは上手くなりませんよね。
上手くなるには、自分で自主トレーニングをして体力をつけたり、コーチからアドバイスされたことを実践で生かせるように毎日練習を積まなければなりません。また、コーチのアドバイス以外にも自分で考えた練習メニューも当然、必要ですね。

実は、これは語学習得も一緒なんです。

ここで、次のように置き換えてください。
テニスコートが学校の教室。コーチが英語の先生。テニスの用具が、英会話テキストや教材。スポーツの上達と同じように、その環境に中にいるだけでは英語は決して上達しません。授業で学んだこと、インプットしたものを、どんどん学校以外でもアウトプットする機会を増やしたり、話す練習を積まなければ語学は上達しないのです。また、普段から、レッスン以外にも、何気なく見たり、聞いたりした事の中から英語上達に結びつけて考える癖をつけることも必要でしょう。言語を習得するには、とても地道な努力が必要です。これは留学であっても、国内の英会話スクールであっても一緒です。

ここまではよろしいですか?
では、前回と今回の内容を踏まえて、次回に結論を述べたいと思います。