【第60回目】留学で言える「自分にとって良い体験」とは?(その2)

こんにちは。ゆっきーです。

さて、前回の続きです。

住み慣れた日本とは違う異文化の「留学先では、何かがあって当たり前だ!」という気構えが必要であり、このような認識をもって留学をするか、しないかで現地での適応速度が変わってくると述べました。

留学セミナーや講演などにおいても、しばしばこんな内容のお話をすることがあるのですが、ここまで話すと、「そんな思いまでして、留学をする価値があるのか」と聞かれます。そんなときの私の解答はこうです。

敢えて、そんな思いを体験しに行くのが留学ですよ

人によっては、これを精神論と捉える人もいるようですが、ちょっと違います。

想像してみてください。自分の考えていることが相手に思うように伝えられない、わかってもらえないときのフラストレーションを。体験してみてください。相手の言っている内容が聞き取れないときの不安感を。留学では、こんなことはごく一例に過ぎません。

ちょっと体験をしてみましょうか。

あなたの傍にいる人と向かい合ってみてください。3分間、言葉、動作を一切使わずに、お互いに自己紹介をしてみてください。使っていいのは、顔の表情、目の動きだけです。(笑)

フラストレーションが溜まりませんか?あくまでもこれは極端な例ですが、これに似た体験を留学中にはするということです。もちろん、これは語学留学であろうが、正規留学であろうが、ワーキングホリデーであろうがみんな一緒です。実際、留学しないとなかなか味わえない感覚ですね。

しかし、ここからがもっと重要なのですが、敢えて、プラス体験とマイナス体験の両方を味わうために留学しよう、と決心してもらいたいということです。

このコーナーで何度も述べていることですが、海外に行くと、日本の常識が通用しないことが多いものです。外国の多くは、「人種のるつぼ」ですから、日本人の私たちでは理解できない価値感を持った人も大勢います。さらに、留学中はいい意味でも悪い意味でも予期しないハプニングの連続なんです(笑)。これは日本にいても一緒ですから、海外に行けばなおさらです。

そんな価値観の違う人達との交流や、日常生活を積極的に味わってもらいたいのです。人間が磨かれますよ~。ホントに。そのような体験を通じ、自分自身を適応させていくことが、後のち、どれほど人間的な成長につながるのか計り知れません。

これまで受け入れられなかった他人の価値感が受け入れられるようになったり、自分の価値感が180度変わってしまったり。そんな留学生が大勢いるのです。

留学に行くわけですから、現地で、卒業資格をとることや、学位や資格を取得することはもちろん大切です。でも、それだけではなく、その過程で遭遇する、さまざまな、人間の幅を広げるような体験をどんどんしてもらいたいのです。

結局、留学での「良い体験」とは、自分にとって、表面的に見えるプラスの体験と、トラブルや問題など、マイナスに思える体験の両方を含めてのことだと認識していただきたいのです。

 

どちらとも、すべてが良い経験になります。自分自身を高めてくれる貴重な布石となります。そのような体験をしてきた人は、とても魅力があります。
留学中、さまざまな人と出会い、いろいろな価値感を尊重できる、視野の広い人間となり、また、海外でのトラブルや問題を乗り越えてきたことが自信となっているからです。そのような人は、魅力があって当たり前なんです。

留学では何かあって当たり前。それを体験するために来た!

という覚悟を決めて参加してもらいたいと思います。

繰り返しますが、この心構えで海外へいくと、現地での適応・順応のスピードが格段に違ってきます。たとえ、マイナスと思える場面に遭遇しても、
「人間的な幅を広げるため、鍛えてもらうための布石だ」
として前向きに受け入れられるようになるからです。そんな場合は、結果は必ずプラスになるのです。

あらゆる体験をするために留学する!と覚悟を決めた人が留学で成功します!それを確信してください。

今回は以上です。それでは次回お会いしましょう!

ゆっきーでした!