【第35回目】TOEICやTOEFLのスコアアップのために、留学したほうが良いか?

こんにちは。ゆっきーです。

4月5月に入ると、留学業界では、留学フェアの季節になります。海外からたくさんの学校が国内に集まり盛大に学校紹介のキャンペーンがはじまります。現地の学校のスタッフと直接話せる機会はめったにないので、留学を検討している方にとっては、とても有意義な機会となります。

その他、留学フェアの醍醐味の一つにセミナーや講演もありますね。エージェントのスタッフが話したり、外部から先生を読んでいろんなテーマで留学について参考になる話しをするわけです。実は私もこの時期は、毎年留学エージェントさんのフェアにお呼ばれし、講演やセミナー講師を務めます。講師としてお話をするわけですが、私自身が参加者から一番良い刺激をもらったりもします。講師たちにとっても、たいへん楽しいイベントです。

そこで、セミナーや講演に関して一つ皆さんにお伝えしたいことがあります。

一般的に、皆さんが何かの講演やセミナーに参加する場合、そのセミナーの善し悪しをセミナー講師の話の内容で判断すると思いますがいかがでしょう?

実はセミナー内容の善し悪しを、セミナー講師の話の内容のみで判断してしまうと、あまり自分にはプラスにならないのですね。何故なら、その場合、話の内容から得られることは、100%講師任せになってしまうからです。

実は、セミナーを120%良いものにするには、講師に任せっきりにするのではなくて、講師からいい話を引き出すのがコツなんです。つまり、聞き手のみなさん側から講師をうまくコントロールすることなんです。すると聞き手側は断然得をします(笑)。そんな聞き方があるんですよ。

効果のないセミナーの参加の姿勢:  セミナーの充実度=講師の話 と考えている。
効果のあるセミナーの参加の姿勢:  セミナーの充実度=【講師の話】×【参加者側の講師から引き出す情報の量】 と考えている。

こんな公式です。これは私が作った公式なんです(笑)。

つまり、セミナーの充実度というのは、講師と参加者側の相互作用で決まるんです。言葉を変えると、“参加者側”がそのセミナー内容をいくらでも充実したものに「変える」ことができるんです!

私はこれを「セミナー講師の操作術」と呼んでいます(笑)

講師からいい話の具体的な引き出し方は、機会があれば述べたいと思いますが、いずれにしても、講演やセミナーでは、話を講師に任せるのではなくて、こちら側(参加者側)が講師からいい話を引き出す、ということをポイントにおくことをオススメします。

 

さて、本題です。しばしば相談者から、次のような質問を頂きます。「TOEICやTOEFLのスコアアップのために、留学したほうが良いか?」

 あなたはどう思いますか?

今回は、このことについて少し解説しましょう。まず、私がこの質問を受けた際には、必ず決まって次の質問をすることにしています。その質問とは、

「今回のあなたの目的は、TOEICやTOEFLのスコアアップのみですか?あるいは、それだけでなく、留学をすることで、会話力のブラッシュアップはもちろん、海外生活を通じて見聞を広げたり、人間形成も視野に入れていますか?」

 

という質問です。すると相談者によっては、「とにかく仕事の都合上、TOEICのスコアアップが必要なのです。TOEIC●●●点以上取れればそれで充分なんです」という方がいます。そのような方には、留学でスコアアップを図るよりも、独学か、あるいは国内の語学スクールに通い、それなりの試験対策をすることをオススメしております。

理由は、TOEICやTOEFL試験の場合、ある程度、それらの試験の出題傾向をマスターするほうが、効率よくスコアアップが図れるからなんです。受験される試験の出題傾向をマスターするなど、スコアアップのためのテクニック的なことは日本語で学んでも英語で学んでも一緒なんですね。要するに試験の結果が良ければいいのですから。
従って、日本語を話す私達にとっては、むしろ、日本語で試験の傾向を勉強したほうが理解しやすいので、スコアアップには効率が良いことさえあるのです。

一方、前述した質問の際、スコアアップだけではなく、異文化体験を通じ、見聞を広げたり、さまざまな人的な交流を求めたり、海外での学位や資格を取得したり、あるいは、人間的により成長を望まれているのであれば、留学することをオススメしています。
留学で体験できることは、国内にいては決して味わえないさまざまなことがあります。海外で生活するということは、ある意味、大変な分、人間形成にはもってこいの場だと私は考えています。多くの留学経験者から、「留学して自分が変わった!」とはよく聞くコメントですが、それもこのためです。ですから結論として、単にTOEICやTOEFLのスコアアップだけで良いという人は、国内での勉強で充分ということになります。

それに関連してもう一つ。英語の試験に関して聞かれる質問の中に、「TOEICと、TOEFLはどちらを受験するほうが良いか」というのがあります。ズバリこれは、あなたの目的によります。
まず、TOEICは、日本の会社への就職活動の際や、社内の部署配置などにおいて、英語力を判断するひとつの基準として重視されている英語力試験です。そのため、現在、日本では個人による受験に加え、約3,600の企業・団体・学校が採用し、年間約240万人が受験しています(2014年)。今や多くの企業が、昇進等の際にも、評価する基準として用いていますね。一方、TOEFLは、特に北米の大学、大学院や専門学校等に入学する際に必要とされる英語力を判断される基準として知られています。

したがって、あなたの目的によって、どちらを受験すればいいかを決めれば良いでしょう。ちなみに、イギリスやオーストラリアなどの大学や専門学校等は、TOEFLよりも、IELTSという検定試験のスコアを重視されるのが一般的です。これらの試験は出題傾向も異なりますので、それぞれの勉強方法も変わってきます。

 

今回は以上です!次回をお楽しみに!