こんにちは。ゆっきーです!
今回は、『「こんなはずじゃなかった!」にならないための秘訣とは?』について述べたいと思います。
留学帰国者のすべての人が、自分の希望する企業にすんなり入社できるとはかぎらないものです。彼らの中には、なかなか採用まで辿り着けずに苦労している人達もいるわけですね。その方たちに話を聞くと、共通して彼らから次のような言葉が聞かれます。
「留学したのに、こんなはずじゃなかった!」
そこで今回は、彼らのいう「こんなはずじゃなかった!」という状況は、具体的にはどんなことなのかをご紹介し、そのようにならないためにはどのような対策を立てればいいのか、についてお伝えします。
まず、「こんなはずじゃなかった!」という留学帰国生を調査した結果、もっとも多かった回答は、企業面接の場でした。つまり、面接で留学体験を否定されてしまうケースです。
具体的には下記のように。
(1)面接官に『海外にはどうせ遊びに行ったんでしょ?』『どうせ逃げたんでしょ?』
(2)面接の場で、海外で身に付けた力を尋ねられ、『英語力です』と回答したら、面接官に『それだけ?』と言われてしまった。
(3)海外でのアルバイト、インターンシップについてアピールしたら、『それがどうしたの?』と言われてしまった。
あなたが留学帰国後の企業面接の場面で上記のように面接官に言われたらどうでしょうか?貴重なお金や時間をかけ、覚悟を持って挑戦した留学体験をこのような否定の口調で言われてしまったらいかがでしょうか?
きっと腹ただしいでしょうし、人によっては留学経験を正当に評価してくれないと思い込んでしまい意気消沈してしまうかもしれませんね。
しかし、これらは企業の面接現場で、面接官から留学生に向けて言われた実例なのです。留学帰国者からの生の声です。
ではそれぞれの対応策を考えていきましょう。
まず(1)についてですが、面接官によっては留学生を好意的にではなく、ナナメから見る人もいることを知ることが大切です。先にこの事実を知っておけば、このような質問をぶつけられたときの回答を予め用意しておくことができるはずです。この手の質問に対しては、決して慌てたり、気落ちする必要はありません。
あなたは海外へ遊びに行ったのでないのですから、感情的になったり、意気消沈したりすることなく、「留学には決して遊びにいったのではなく、●●力を身に付けるために留学した」旨を留学中のエピソードを交えて堂々と話せばいいのです。
現地のエピソードを付けることによって、その話の内容にさらに信ぴょう性が増します。つまり、このタイプの対応のコツは、決して感情的にならずに冷静に自分の留学目的を話し、現地で身に付いた力を説明することです。それで大丈夫です。
次に(2)です。「留学先でどんな力が身に付きましたか?」という質問は留学生に向けた質問の定番です。このように聞かれると、多くの留学生は、「英語力です」と回答しようとします。でも、ここに落とし穴があります。
確かに海外留学したのですから、語学力が身に付いたと実感する人も多いはずです。しかし、面接官によっては、留学したのであるから語学力を身に付けるのは当たり前だと考える人もいるということです。語学力を証明するスコア(TOEFL,TOEIC,IELTS等)を持っていないと「この人は単なる遊びにいっただけ」とレッテルを貼られてしまう可能性もあるくらいです。
面接官からこのようなことを言われた際には、「語学力はもちろんですが、●●力です」
といったように、語学力習得は当たり前のこととして、さらに『語学力+α』の形で
回答することをお勧めしています。
たとえば、「英語力はもちろんですが、異文化適応力です。たとえば留学中に・・・」
というような感じです。実際に企業は語学力を持っている人だけが欲しいのではありません。語学力以外に留学先で獲得したヒューマンスキルも一緒に海外のエピソード付きで
アピールしていきましょう。
最後の(3)についてです。
このように面接官に言われた留学生たちにさらに突っ込んで尋ねてみたところ、あることが共通していました。それは、海外でアルバイトやインターンシップを体験したこと自体を面接官に述べて話が終わってしまっていることでした。
この場合は、実はあまりアピールになっていません。企業が知りたいのは、アルバイトやインターンシップを経験した事柄以上に、その活動を通じて何を学び、どんな力を身につけ、それをどう当社に生かしてくれるのか?貢献してくれるのか?です。最終的に企業は当社で活躍してくれる人がどうかを見極め判断しようとします。
ですから、海外でアルバイトをしようがインターンシップをしようが、そこに受け身の
姿勢でただ参加しただけであったり、あるいは上司に指示されたことをしかやってこなかった経験であれば企業にとっては魅力的な話には聞こえません。
繰り返します。
現地での活動をアピールするときには、その活動を通じて何を学び、どんな力を身につけ、それをどう当社に生かしてくれるのか?貢献してくれるのか?という内容を絡めて話さないと十分なアピールにはなりません。
面接官によっては、アルバイトやインターンシップを体験した事実を述べたときに、その内容をさらに深堀して色々と確認してくれる方もいますが、そのような方々だけではありません。もし、海外のアルバイトやインターンシップをアピールする際には、上記のことも踏まえてしっかり考えをまとめておくことをお勧めします。
そのほかの「こんなはずじゃなかった!」は、まだたくさんあります。
拙著「留学帰国者の就活」(本の泉社)第一章を一読してみてください。「こんなはずじゃなかった!」にならないための対策をしっかり立ててから留学しましょう。
次回は、「留学前にやるべきこと」についてお伝えします!
お楽しみに!
ゆっきーでした。