【第54回目】人は同じ環境にいても見ている景色が違っている!(意識の魔力)(その2)

こんにちは、ゆっきーです!

さて、前回の続きです。

前回は、自分の意識をどこに置いているかによって、同じ空間にいるのに、人によって、見えている景色が違う、というちょっと怪しい話(?!)をしましたね(笑)。そしてその作用を、留学中に応用しましょう、と提案いたしました。
このことを、分りやすいように語学留学の例で説明してみましょう。

アメリカへ語学留学を予定しているAさんとBさんという二人の生徒がいるとします。この二人の生徒は、留学中の勉強環境に対して、まったく違った考え方をしています。

Aさんは、語学学校で勉強しているときだけが勉強の場だと思っている。実は、留学する大半の方はそう思っています。しかしもう一方のBさんは、外国に暮らすということは、生活がすべて英語漬けになるわけだから、24時間勉強の場だと考えている、とします。そこで実際、二人が海外生活を始めたとしましょう。

実は、この二人の語学上達の度合いは、出発前からすでに勝負が決まっているのです。恐らく、AさんはBさんに英語の上達の面で、数ヵ月から1年分くらいの遅れをとることになるでしょう。

なぜだと思いますか?

Aさんは、語学学校だけが勉強の場だと思っているので、学校以外は英語の上達に関連づけて生活をしていませんから、自分の身の周りに、せっかく、英語上達に活用できる材料がたくさんあるにもかかわらず、それらが見えないのです。語学学校だけが勉強の場だ」と思っていると、脳が勝手にそのように働いてしまうのです。

一方、Bさんは、現地での生活24時間が英語の勉強の場だと考えているので、学校以外の日常生活も、すべてそのように関連づけています。つまり、普段の生活の中でちょっと目に入ったもの、聞いたもの、全部、英語上達の良い教材にしてしまうのですね。この違いは、語学習得の面で、とても大きな差になって表れてしまいます。

これは一例ですが、このように、その人の英語の勉強に対する意識をどこに置いているかで、同じ学校でも、同じ環境でも、同じ期間でも、たとえ出発前には同じような実力だったとしても、留学後の結果が、天と地ほどの違いになってしまうのです。これは、どこの語学学校が良いかどうかよりも大切な、コアの部分だということをぜひ、覚えておいてくださいね。つまり、自分の脳にあらかじめ、「海外ではすべてが勉強の場になる」ということを強く意識することが大切だということです。

くれぐれも、「学校にいるときだけが勉強の場」なんてもったいないことは思わないようにしてください。それでは日本国内で生活するのと一緒になってしまいます。留学の意味がありませんね。この発想を身に付けておくと、何でも応用することができます。たとえば、留学で「こうなりたい!」という姿を意識しておく。そして「そのためには何が必要なのか?」と常に考えておく。要するに、その疑問を頭の中にインプットしておくのです。すると、これまで見えていた景色から、その答えに関連した景色へとパッと変化してきます。いつしかその回答がポンと目に飛び込んできます。それほど私達の脳は優秀にできているのです。

ぜひ、今回ご紹介した「意識の魔力」をいろんな面で応用して試してみてください。今回は以上です。

それでは良い週末を!